スイスのIMDが22年に公表した「世界デジタル競争力ランキング」で、日本は29位と過去最低になった。かつて日本より低かったフランスは22位に浮上し、逆転している。
CBインサイツによると、日本のユニコーンは22年12月時点で、AI開発のプリファード・ネットワークスなど6社にとどまる。多額の資金調達は外資頼みになりがちだ。またスイスの大学などが58カ国の大学生を対象にした21年の調査リポートで、日本の起業意識は最下位だった。
大企業とスタートアップの協業は増えるが、日本は概念実証が多い。世界展開を見すえ、イノベーションを促す仕組みを早く整えないと、デジタル競争力の低下に歯止めはかからない。
(DXエディター 杜師康佑)
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