■2010年〜

沖縄の実家に帰省した際、兄から「投資用マンションを買うけど、興味はあるか」と聞かれた。物件は沖縄県北谷町にある、米軍向け不動産の一室だった。米軍向けは一般用に比べると賃料が1.5〜2倍高く、空きが出にくい。頭金が10万円と格安だったこともあり、購入を即決した。
その後は米軍向け不動産を4件購入した。当時は米軍向け不動産投資の利点に気付いている人があまり多くなく、十分な安定収入が得られた。
■19年〜
インバウンド(訪日外国人)の増加を受け宿泊事業をやろうと、沖縄県南城市に土地を購入した。ところがその直後に新型コロナウイルス禍が発生し、宿泊事業の延期を余儀なくされた。経済的自由を得て早期退職する「FIRE」の実現には、不動産と現金に偏ったポートフォリオの見直しが必須だと考えるようになった。
■21年〜
株式投資の必要性を感じ、自分なりに過去にリターンが高かった投資商品はどれかと調べてみた。そこで目を付けたのが米国株だった。中長期での成長が見込めると、ハイテク株が多いナスダック総合株価指数の2倍の値動きを目指す投資信託、「レバナス」に投資を始めた。
最初のうちは好調だった。21年末には40万円ほどの含み益もあった。ところが米利上げへの警戒感からハイテク株が急落すると、22年初めに損失が急拡大した。その後の相場下落もあり、足元では200万円弱の含み損を抱えている。株だけでFIREに必要な資産をつくるのは難しいと痛感した。
■22年〜
現在は全世界株式の値動きに連動する投信に積み立て投資する一方、レバナスへの投資も続けている。10年など長い目で見れば米ハイテク株は成長するとみているからだ。主力だった米軍向けマンションは建物の審査などが厳しくなり、投資魅力は薄れている。今後為替などが落ち着いたら、海外の不動産も購入しようと考えている。
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