大和ハウス工業は3日、2024年度以降に着工する全ての分譲マンションを断熱性や省エネ性能が高いZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)仕様にすると発表した。戸建て住宅と比較して分譲マンションのZEHは普及が遅れている。光熱費が抑えられることなどを消費者に訴えて販売戸数を増やしたい考えだ。
18年にZEH仕様の分譲マンション開発を開始し、着工した戸数でみた22年度のZEH比率は76%になる予定だ。24年度以降は100%に高める。対象となるのは大和ハウスが独自で開発する分譲マンション「プレミスト」で、他社と共同開発する物件は別途検討する。
分譲マンションは全住戸について断熱性が一定の基準を満たしたうえで、建物全体で冷暖房や給湯などに使用するエネルギー使用量を従来の2割以上削減すればZEH仕様となる。
大和ハウスの島田裕司・本店マンション事業部長は「将来的にはZEHマンションでないと売れなくなる時代が来るのではないか」と指摘する。積水ハウスも23年度以降に販売するすべての分譲マンション「グランドメゾン」をZEH仕様にするなど、各デベロッパーはZEH化を急ぐ。
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