2023年から5年間、共同で制作した作品を世界に配信する。日本での提携はアニメ制作会社が多かったが、ドラマや映画にも広げる。米ウォルト・ディズニーもアジアで制作を拡充し競争が激しくなる中、提携先を広げて日本発のヒット作品を目指す。
バベルレーベルは映画やドラマの動画制作を手掛け、映画「新聞記者」の監督である藤井道人氏など、プロデューサーや監督が約20人所属する。今回の提携では企画段階からネットフリックスのプロデューサーが参画し、独自作品を制作。バベルレーベルの山田久人代表は「ドラマや映画を中心に年3本程度の制作を目指していきたい」と話す。
ネットフリックスは22年11月、TBSホールディングス傘下の制作会社THE SEVENと提携しており、実写における提携は2社目となる。これまでも日本でドラマや映画の独自作品を制作してきたが、作品ごとに制作会社などと契約する形式だった。今回は5年にわたって複数の作品を制作することを前提とした提携になる。
ネットフリックスの定額課金制度に裏打ちされた巨額予算は、優秀なクリエーターのいる制作会社を引き寄せている。バベルレーベルは脚本家の専門集団を社内につくるとして、10人程度の脚本家を採用する計画だ。
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