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投資用マンション、過去最高の1782万円 22年10~12月

区分マンションの平均募集価格は1782万円と12年の集計開始後の過去最高を更新し、1棟マンションも上昇した。

22年10~12月期に「楽待」に新規掲載された全国の物件を対象とした。同サイトには10月末時点で約32万人の会員が登録し、会員数は増加している。区分マンションは2万6370件の新規登録があった。平均価格は3四半期連続で上昇し、前四半期から1%上がった。

1棟マンションの価格も2億137万円と3%上昇した。約4年ぶりの高値を付けた。1棟アパートの価格は過去最高額だった前四半期から下落したものの、7000万円台と高値圏で推移している。

ファーストロジックは「新築物件の高騰に加え、既存物件の改装で使う資材の価格上昇が影響している」と説明する。募集価格は上がっているものの、投資家の購入意欲は根強く、不動産投資は引き続き活発という。

ただ、日銀は昨年12月、大規模緩和の修正を発表した。「現時点で投資家の投資動向に変化は出ていない」(ファーストロジック)としているが、金利上昇が投資家心理を弱気に傾ける可能性はある。保有物件を売りに出す人も増えるとの見方もある。