前月比プラスは2カ月連続で、市場予想(60万戸)も上回った。住宅ローン金利の高止まりなど購入条件が悪化するなか、一定の需要の強さを示した。
季節調整前の販売価格(中央値)は47万1200ドル(約6200万円)だった。3カ月ぶりに前月を下回ったが、1年前からは9.5%高い水準だ。
新築住宅の販売件数は米連邦準備理事会(FRB)が金融緩和から引き締めへと政策を転換し始めたのと歩調を合わせ、2021年12月を直近ピークに減少傾向をたどってきた。22年11月は前年同月との比較では15.3%減っている。
ただ足元の動向を映す前月比でみると、10月と11月は市場予想を上回る伸びが続いた。金利上昇や住宅価格の高止まりなど「住宅の値ごろ感が失われていることを考えれば、意外なほど回復力をみせている」(オックスフォード・エコノミクス)。
パンテオン・マクロエコノミクスは「中古住宅の供給が少なく一部の買い手が新築住宅に流れたほか、住宅メーカーが過剰在庫の解消のため価格を引き下げているといった理由が考えられる」という。最近の中古物件の供給増や住宅ローン需要の低迷などを踏まえれば「新築販売の回復が長続きするかは疑わしい」とみる。
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