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積水ハウス株主の控訴棄却、地面師詐欺被害 大阪高裁

控訴審判決が8日、大阪高裁であった。植屋伸一裁判長は一審・大阪地裁の判決を支持し、株主側の控訴を棄却した。

植屋裁判長は判決理由で「(阿部氏に)不動産購入の契約内容を具体的に点検することまで求められていたとは言いがたい」と指摘し、「裁量を逸脱した経営判断で損害を被らせたとは言えない」とした。

積水ハウスが公表した報告書などによると、土地は東京・五反田の約2千平方メートルの旅館跡地。同社はマンション建設用地を取得するため、2017年4月に仲介業者を介して所有者を名乗る女と売買契約を結び、購入代金を支払った。その後、所有者側の書類が偽造と判明し、詐欺被害が発覚した。

原告の株主は、阿部氏は取引の最終決裁権者で自らも物件を視察したと主張。「不動産のプロとして適切な業務執行上の判断を行えば巨額の損失を防げた」と訴えていた。