前年同月比では11%上昇した。2020年10月以来の低い上昇幅で、価格上昇圧力が弱まっていることを示した。
7~9月期では前年同期比12.4%上昇、3~6月期からは0.1%上がった。FHFAのエコノミスト、ウィリアム・ドーナー氏は「引き続き1年前の水準は上回っているが、価格上昇率は全米で大幅に減速している」と分析した。
価格は住宅ローン金利の高止まりや建築コストの高騰などによる住宅需要の低迷を受け、8月まで前月比で2カ月連続で下落していた。米抵当銀行協会(MBA)の調査では30年固定の住宅ローン金利(週平均)は足元で6.67%と、ピーク時の7%台からは低下したものの依然として高水準で推移している。
29日発表の米S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズによるS&Pコアロジック・ケース・シラー指数では全米の住宅価格は前月比1.01%下落した。米PNCフィナンシャル・サービシズのエコノミストは「年初からのローン金利の上昇を受けて9月も住宅市場の減速を反映した。年末から23年にかけてこの傾向はさらに進み、23年末には住宅価格が前年比7%ほど下落するだろう」と指摘した。
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