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米ベイン、2000億円で日本の人気アパレル買収 「ジェラートピケ」

買収額は2000億円規模とみられる。ベインの経営資源を活用し、海外展開や経営体制の整備を進めて上場を目指す。

投資ファンドによる国内アパレルのM&A(合併・買収)としては最大規模となる。新型コロナウイルス下で室内着が巣ごもり需要を捉えて成長しており、評価が高まった。

マッシュは1998年創業で非上場。ジェラートピケはもこもこした柔らかい肌触りが特徴で、パジャマなどが若者を中心に人気を集めている。そのほか女性向け外出着の「スナイデル」、自然素材にこだわった化粧品や雑貨の「コスメキッチン」などを手がける。

ベインはマッシュ創業者の近藤広幸社長が保有する全ての株式を取得する。買収後、近藤社長は4割程度を再出資して引き続きマッシュの経営にあたる。ベインは役員を派遣して経営を支援する。

マッシュの連結売上高は1023億円(2022年8月期)と前の期比14%増えた。新型コロナ禍でアパレル業界全体が落ち込む中で、コロナ前の19年8月期比で30%増と成長している。営業利益は98億円、営業利益率は10%近くあり、業界平均(約5%)と比べ高い。8月末時点の店舗数は646店舗で、中国や米国にも進出している。

新型コロナの感染拡大が収束に近づき、巣ごもり需要も一服している。株式上場を目指すなかで、さらなる成長には、ファンドのノウハウを借りながら海外展開を一段と進める必要があると判断した。

ベインは13年にカナダの高級ダウンブランドのカナダグースに出資し、17年にニューヨークとトロントの株式市場に上場させるなど、アパレルの経営実績や上場ノウハウを持つ。マッシュには国内での出店余地もあるとみている。

中国を中心とした海外事業の拡大やデジタル化を進め、企業価値を高めた上で3~5年後の新規株式公開(IPO)を目指す。