· 

老朽マンション 再生、所有者らの同意必要

▽…建物や設備が経年劣化して外観などが悪くなったマンションを指す。明確な定義はないが一般的に築30~40年を過ぎた際に言及する場合が多い。倒壊など安全面の危険性があるほか、周辺の住環境にも悪影響を与える。新築や改築後の住居を求める人には転売も難しく、マンション供給にもマイナスとなる。 ▽…再生には所有者らによる管理組合での同意と資金が必要になる。建て替えは建物を解体して同じ土地に新しい建造物を建てる。高層化して住戸を増やし、その分を第三者に売却して建設費を捻出する例がある。高さの規制などでこうした手法をとれないケースがある。敷地売却は敷地を含めて不動産会社などに売却する仕組みだ。住民はその代金を元手に住み替える。売却価格が不十分だと所有者が判断すれば、合意の形成は難しくなる。 ▽…リノベーション(大規模改修)は建て替えに比べて必要資金が少なくてすむ。政府は合意の要件を緩和し、利用を推進する方針だ。法制審議会(法相の諮問機関)で区分所有法の改正を検討する。所有者にとっては資金の確保も課題のため、法改正にあわせて税制などの支援を求める声も出てきそうだ。