· 

ヒューリック、今期純利益13%増 ビル売却進む

ヒューリックは28日、2022年12月期の連結純利益が前期比13%増の785億円になる見通しだと発表した。過去最高益を見込んでいた従来予想から35億円上回る。東京都内を中心にオフィスビルの売却が順調に進んだ。年間配当を42円と前期から3円引き上げる方針も明らかにした。

売上高にあたる営業収益は19%増の5300億円を見込む。これまで投資用不動産の売買動向が変動しやすいため、売上高見通しは非開示としていた。経常利益は10%増の1200億円と、50億円の上方修正となる。

けん引役は物件売却だ。今期は横浜市のみなとみらい21地区に持つ複合ビル「リーフみなとみらい」などを売却した。耐震基準に合わないオフィスビルを含めて想定以上に売却が進む。中規模オフィスを主力とするオフィスビル賃貸事業も底堅く推移する。ホテル・旅館事業は好調な物件売却が全体利益を押し上げる。