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東急新綱島駅23年3月開業、一帯は再開発で大変貌へ

現在の綱島駅と新綱島駅の一帯では大規模な再開発計画が進んでおり、近い将来、綱島地区は大変貌する見通しだ。

新横浜線は相鉄線の羽沢横浜国大駅(同市神奈川区)から新横浜駅、新綱島駅を経由して日吉駅(同市港北区)へと接続する約10キロ。東海道新幹線へのアクセスが向上するほか、神奈川県央部から直通で東京都心にアクセスできるようになる。

地下にある新綱島駅の上に複合施設が建設される

現在の綱島駅から東に約100メートル、綱島街道沿いの新綱島駅の開業予定地。複合施設の建設工事が進み、ひっきりなしにコンクリートミキサー車が出入りしている。

駅のホームは地下約35メートルにある。駅の上には新たに街路が造られ、バスやタクシーの乗り場が設けられる。現在の綱島駅にはバス約860台が乗り入れているが、道幅が狭いため、いつも渋滞している。このうちの半数を新綱島駅への乗り入れに切り替えるという。

街路と綱島街道の間には高層棟と低層棟の複合施設が建設される。29階建ての高層棟はマンションが中心で、低層棟は商業施設と公共施設が入る。高層棟のマンション「ドレッセタワー新綱島」(約250戸)は駅直結が人気で既に完売している。

現在の綱島駅から見た新綱島駅の建設現場

新綱島駅の開業に呼応する形で、綱島街道の西側、現在の綱島駅前でも再開発事業計画が進んでおり、高層棟と低層棟の複合施設が建設される。27階建ての高層棟には商業施設と約350戸のマンションが入り、低層棟は商業施設になる。綱島街道を挟んで向かい側にある複合施設との間に横断デッキを設け、綱島駅前と新綱島駅前を一体化する計画だ。

横浜市住宅供給公社が28年度の完成を目指している。駅前には広場も設けてバス乗り場を確保し「歩行者の安全確保とバスの通行を円滑にする」(市の担当者)という。

現在の綱島駅東口は道幅が狭くバスの渋滞が激しい

綱島駅の南側約200メートルに流れる鶴見川。かつては「暴れ川」と呼ばれ、台風や大雨による洪水被害をもたらした。1914年に温泉が発見され、26年に東京横浜電鉄(東急の前身)神奈川線が開通して綱島温泉駅(後に綱島駅に改称)が誕生した。駅周辺は温泉街となり「東京の奥座敷」と呼ばれた。

しかし、64年の東海道新幹線の開通で温泉観光の人気は伊豆や箱根、熱海に移った。温泉街は廃れ、跡地にはマンションや商業施設が建設されて「東京のベッドタウン」となった。

現在、綱島駅の1日乗降者数は約8万1千人で、他線と接続しない「非乗換駅」として東急沿線ではトップクラスを誇る。地元関係者は「鶴見川や温泉とともに歴史を刻んできた綱島は再開発で新たな街として生まれ変わり、横浜市北部の拠点となるだろう」と話している。