厚生労働省が決済用アプリの支払いを解禁するよう省令を改正し、請求書を持ってコンビニエンスストアなどで支払う必要がなくなる見通しだ。
厚労省は23年2月に①スマホアプリ「PayB(ペイビー)」に銀行口座やクレジットカード番号を登録し即時決済する②キャッシュレス決済や金融機関のアプリから直接支払う――の2つの支払い方法を解禁する。決済代行会社のビリングシステムが専用アプリやシステムを構築し、スタート準備が整った。
3メガバンクのほか、りそなグループ、ゆうちょ銀行、一部の信用金庫、600近くのJAバンクの口座とひも付けることができる。クレカもVISAやMastercard、JCBなど5つのブランド、決済専用アプリも「auPAY」「d払い」「PayPay」が利用可能になる。
これまでバーコードのついた紙の請求書をコンビニエンスストアの店舗に持っていくなどし、現金で支払っていた。クレカ払いにしたくても年金事務所や郵送での手続きが必要だった。
ビリングシステムは東証グロース市場に上場している。全国の電気・ガス・携帯料金、地方公共団体の税金の支払いシステムを導入している。
(岩田夏実)
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