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セブン&アイ営業最高益 3~8月3割増、コンビニ好調

従来予想(20%増の2225億円)を上回り、同期として3年ぶりに過去最高を更新する。日米でコンビニエンスストア事業が好調だった。

新型コロナウイルス禍で出遅れていた小売業の業績が経済の正常化で復調しつつある。3~8月期は好調だったが、食品や電気代などの値上げが相次いでおり、物価高で消費者の節約志向の高まりも見込まれる。先行きには不透明感もある。

売上高にあたる営業収益は会社計画の38%増の5兆320億円を超えたとみられる。収益をけん引したのはコンビニ事業だ。米国では21年に買収した「スピードウェイ」などで扱うガソリンの販売が好調だ。グループの独自商品を置き、物流網の統合でコストも削減して相乗効果を前倒しで出した。外国為替相場の円安も追い風となった。

国内のコンビニ事業も増益に転じたようだ。行動制限の緩和で客足が戻り、3~8月累計の既存店売上高はコロナの感染拡大前の19年同期の水準を上回った公算が大きい。プライベートブランド(PB)商品を刷新したほか、北海道フェアなどのイベントを積極開催したことが寄与した。客単価が上昇し、光熱費の増加の影響を補った。

一方、イトーヨーカ堂などスーパー事業は減益だったとみられる。専門店などテナントの売り上げは復調したが、コロナ禍の巣ごもり需要が落ち着き、食品などの販売が振るわなかった。そごう・西武などの百貨店・専門店事業は黒字(前年同期は77億円の赤字)を確保したもようだ。