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外貨預金の為替差益 年20万円超は確定申告 税理士法人山田&パートナーズ 税理士 浅川典子さん

会社員です。最近の円安を受け、ドル建て外貨預金で利益が出ました。外貨預金では利息以外で利益を得ると確定申告が必要になることがあると聞きました。どう対応すべきでしょうか。

 

外貨預金は円をドルなどの外貨に交換して金融機関に預金する金融商品です。円預金より金利が高いのが一般的です。また預金したときより円安になると利益を得られます。例えば1ドル=110円のときに100万円分を預け入れると約9090ドルになります。これを1ドル=140円のとき円に戻して引き出すと127万円超(金利や手数料等を考慮せず)になります。このように為替変動で得た利益を「為替差益」といいます。

為替差益は外国為替証拠金(FX)取引などと同じく「雑所得」に分類されます。給与所得・退職所得以外の所得が年20万円を超える会社員は確定申告が必要です。先ほどのケースでは為替差益が約27万円なので確定申告が必要です。

これまでは為替変動が大きくなく、利息も「利子所得」に分類されて約20%分の税金が受け取る前に差し引かれるので外貨預金に確定申告が必要なケースがあることを知らない人もいるでしょう。最近の急激な円安で為替差益が膨らんでいる可能性があるので、確認して確定申告が必要なら準備しておきましょう。

円に交換する以外でも確定申告が必要なことがあります。ドルからユーロなど、さらに別の通貨建ての外貨で預金した場合と、同じ通貨建ての他の金融商品などの購入に充てた場合です。いずれもいったん円に戻してから他の外貨預金や金融商品などを購入したと見なして為替差益を計算します。

為替差益がいくらになったのかは自分自身で計算するのが一般的です。計算には円と外貨を交換した際の為替レートを把握する必要があります。通常は外貨預金した金融機関の取引記録の明細などで確認します。