中高生の教育だけでなく、社会人の人工知能(AI)やデジタルトランスフォーメーション(DX)などのリスキリング(学び直し)に役立てる。年間20万人の利用を目指す。
メタバース工学部は仮想空間「メタバース」を使い、社会人のリスキリング教育などをする。AIやアントルプレナーシップ(起業家精神)、プログラミング講座など4つのコースを用意する。
協力するのは2社のほかリクルート、丸井グループ、DMG森精機、鹿島。メタバース工学部の活動に情報発信などの形で協力するだけでなく、リスキリング講座を自社の社員教育に利用する。さらに数社が参加を検討しているという。
AIに関する講座では学内で約2000人が受講していたオンライン授業の知見を生かす。東大工学部長の染谷隆夫教授は「年間20万人を目標にデータを活用できる人材を育成したい」と話す。
中高生向けには、ロールモデルが少ない女性のキャリア形成などに関する情報発信や、文理選択の最中にある学生向けのジュニア工学教育にも取り組む。最先端の研究に触れ、進路を問わず最先端技術に関心を持ち続けてもらう狙いだ。
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