昭文社(東京・千代田)は登山をテーマにした人気漫画2作品とコラボした登山用地図「山と高原地図」の特別版=写真=を発売した。表紙に漫画の主人公らの書き下ろしイラストをあしらったほか、主人公らが作品中で登った神奈川・千葉・茨城各県の山々を取り上げた。価格はいずれも1430円。
山と高原地図は北海道から屋久島まで全国の主要な山域を網羅し、50年以上の歴史があるが、漫画などとコラボするのは初めて。編集長の宇田川友道さんは「登山経験のないファンも手に取ってほしい」と話している。
コラボした漫画は「ヤマノススメ」と「山と食欲と私」。ヤマノススメは女子高校生が登山をきっかけに新たな友人に出会うなどして成長していくストーリーで、10月から第4期のアニメ放送が予定されている。山と食欲と私はソロで登山と山ごはんを楽しむ女性会社員が主人公で、最新刊の16巻が8月上旬に刊行された。
ヤマノススメとのコラボ版では鎌倉アルプスの愛称で知られる三浦半島や鋸山のある房総半島を、山と食欲と私とのコラボ版では日本百名山の筑波山を中心とする茨城県の山域を新たに紹介した。
QRコードを読み取ると、各作品の名シーンや漫画家へのインタビューをまとめた電子冊子も読める。「新型コロナウイルスの影響で(日帰り可能な)低山の需要が増えているのを踏まえた」(同社)という。

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