JR長崎駅から徒歩10分。広さ約7ヘクタールの工場跡地で約2万人収容のサッカー場やオフィス、ホテル、大学施設などを整え2024年の完成を目指す。
父の高田明氏が創業した通販大手を、15年に30歳代半ばで継いだ。「中学生のころから継ぐのは役目と思っていた」。自分の実力を示したいと東大に進み、野村証券で営業経験を積んだ後、04年に入社。現場で配送やアフターサービスを中心に磨きをかけてきた。
社員には資格や長期休暇の取得を促し、健康経営の実践などによって働きがいと高い生産性を両立する組織づくりに力を入れる。21年12月期の売上高は約2500億円と、社長就任時から6割あまり伸ばした。
17年にJリーグのV・ファーレン長崎の経営を始めた。26日には九州地盤の航空会社スターフライヤーに出資を決め、相乗効果を探る構えだ。長崎スタジアムシティには通販やスポーツビジネスで鍛えた人材とノウハウを結集する。9月23日に開業する西九州新幹線も追い風に、人口流出に悩む長崎で「5年後、10年後に人口を増やすため、本気で向き合う」と先を見据える。
(若杉敏也)

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