ハウスリート、140億円調達 物件取得に

不動産投資信託(REIT)の大和ハウスリート投資法人は18日、公募と第三者割り当てによる新投資口発行(株式の増資に相当)で140億円程度の資金を調達すると発表した。銀行からの借り入れもあわせ、スポンサーの大和ハウス工業から4棟の物流施設を取得する費用に充てる。

新投資口の発行規模は公募が4万2000口、野村証券を割当先とする第三者割り当てが3000口。発行済み投資口は2%増の236万5000口になる予定だ。発行価格は未定だが、18日の終値(32万1500円)で算出すると140億円程度の調達になる。発行価格は24~30日に決める。

併せてメガバンクなどから計140億円を借り入れる計画だ。グリーンローンで100億円、国内REIT初となる複数金融機関の協調方式によるサステナビリティ・リンク・ローンで40億円を調達する。調達資金で「DPL広島観音」(広島市)などを取得し、電子商取引(EC)が拡大するなか保有物件の地域分散を進めて収益の安定を図る。

ハウスリートは同日、2023年2月期(22年9月~23年2月期)の予想を修正した。資金調達で4物件を取得することによって、営業収益は22年8月期から4%増の303億円、純利益は同3%増の113億円と従来予想からそれぞれ11億円、3億円弱引き上げた。