https://www.nikkei.com/article/DGXZQOIH160P30W2A810C2000000
17日から専用アプリの運用を開始。観客はアプリを使いアバター(分身)として劇場に入り、お笑いなどの舞台を楽しむ。新型コロナウイルスの感染拡大で劇場の集客が伸び悩む中、気軽に劇場体験ができる仮想空間でファンを開拓する。
100%子会社のFANY(東京・新宿)が運営する。劇場名は「月面劇場」。専用アプリは無料で、スマートフォンにダウンロードして操作する。FANYによると、メタバースに常設劇場をつくるのは国内では初めて。
月面劇場は未来の宇宙都市をイメージした舞台空間で、そこに出演者のライブ映像を配信し、観客はアバターになって鑑賞する。アバターはポーズをとって感情表現したり、チャットで会話したりできるため、出演者とコミュニケーションをとれるのが特徴だ。「芸人応援スタンプ」を使えば「推し芸人」の人気ランキング向上に貢献できる。
8月19~21日にはまず千葉市の幕張メッセで行うお笑いフェスと連携。お笑い芸人、ZAZYの単独ライブや、お笑いタレントのレイザーラモンRGのクイズイベントなどを配信する。
FANYでは当面、無料でイベントを実施。徐々に公演を拡充し、次回のバージョンアップでチケット制による課金を導入する予定だ。企業への劇場貸し出しや観光事業のサポートにも活用する。

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