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サイバーエージェント、3Dタレント 三菱地所系広告に

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC083XY0Y2A700C2000000

 

仮想現実(VR)などを使った広告やイベントの需要増に対応する。2023年にもこうした3Dタレントの作成で500人分、コンテンツの提供先の企業数で300社を目指す。

世界的なモデルの冨永愛さんの3D分身をつくった。三菱地所レジデンスの大規模マンション「ザ・パークハウス」の室内を再現した仮想空間でルームツアーを実施する。動画投稿サイト「ユーチューブ」やフェイスブックなどの各種SNS(交流サイト)を通じて仮想空間上の冨永さんの日常などを動画広告として配信する。顧客は仮想空間内のルームツアーを楽しんだり、冨永さんとのチャットをしたりすることができる。

サイバーエージェントは現実に存在する俳優などの著名人をCGを使って再現し、仮想空間内で活動する3Dタレントを制作・運用する「デジタルツインレーベル」事業を強化している。今後、タレント以外にもスポーツ選手やアイドルなど、他分野の著名人のCGモデルの制作も検討する。契約はサイバーエージェントが自社制作のCGモデルの著作権を管理・運用し、著名人の肖像権は芸能事務所が保有し続ける。

SNSや動画などインターネット広告の手法が多様化する一方、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、撮影が難しくなるケースや、俳優やタレントのスケジュールの確保が難しいといったケースがある。本人の分身「デジタルツイン」を使うことで、撮影や広告作成の生産性を高められる。

サイバーエージェントで人工知能(AI)やCG事業を統括する毛利真崇氏は「有名人を使った広告ではつくり直しがきかないため、広告効果を確認しながらリアルタイムに内容などを変更して広告を出稿する運用型の広告をするのは難しいこともある」と話す。半導体大手の米エヌビディアと3DCG技術の開発などで協業し、簡単な指示でCGモデルの表情を作るなどして制作工程の効率化も進めている。