三井住友FG、NFT事業参入 ブロックチェーン新興と協業

22日、ブロックチェーン(分散型台帳)事業の新興企業、ハッシュポート(東京・港)と協業すると発表した。NFTの金融への活用、デジタル資産の保管や管理といった事業を想定し、両社で研究組織を設けて実証実験に取り組む。

ブロックチェーンを使ったトークンの調査・研究組織「トークンビジネスラボ」を立ち上げ、NFTなどトークン技術の実証実験をするほか、トークンビジネスを検討する企業の支援やコンサルティングに取り組む。NFTなどデジタル資産のカストディー(資産の管理や保全)サービスなども検討する。三井住友FGとハッシュポートは他の事業者との連携を視野に入れる。

三井住友FGがNFT事業に乗り出すのは、ブロックチェーン技術を軸とする次世代インターネット「ウェブ3」の潮流に乗り遅れないためだ。ウェブ3の世界ではトークンを使った出資などが想定され、国内外の金融機関も研究に乗り出している。

三菱UFJ銀行は3月、香港企業と協業してNFTなどのデジタル資産事業に参入すると発表した。三井住友トラスト・ホールディングスも5月にデジタル資産カストディー業務に参入することを明らかにした。国内の大手銀行でもNFT事業関連に取り組む動きが活発になっている。