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初サンマ、卸値最高 豊洲に入荷 水揚げ減、1キロ12万円

わずか1.1キロ(10匹)の入荷にとどまり、卸値は1キロ12万円(1匹1万3200円)だった。不漁の影響で、過去最高値を2年ぶりに更新した。

 

サンマ漁は例年、まず流し網漁が7月上旬に解禁される。主力の棒受網漁に先立って始まり水揚げ量は少ないものの、いち早くサンマの季節到来を告げる夏の風物詩だ。2021年は水揚げがなく打ち切られた。

初サンマは北海道で水揚げされ、釧路市の卸売市場で14日に競りがあった。とれたサンマは約2.5キロ(24匹)で、1キロ6万2千円と過去最高値となった。地元・釧路の水産卸・マルサ笹谷商店が買いつけ、豊洲市場や札幌市場に出荷した。

近年は沿岸に来遊するサンマが少なく、不漁が続く。110グラムほどの魚が中心で小ぶりだ。豊洲市場の水産卸・中央魚類でサンマを担当する小松慎一郎氏は「鮮度はよかったが、滑り出しとしても少ない。数年前は最初の水揚げが数十キロ単位だった」と話す。

漁場が遠くなると漁船の燃料代がかさむ。「1日に数百キロ単位でとれないと採算が合わない。燃油代の高騰も相まって、出漁を見合わせる事業者も多い」(道東小型さんま漁業協議会=北海道釧路市)

8月になると大型漁船で沖合までサンマの群れを求めて出漁する棒受網漁が解禁され、サンマの流通が本格化する。ただ、同漁も3年連続で過去最低量となるなど水揚げは低迷している。