修学旅行 変わる「定番」 山梨や三重、行き先上位に コロナ契機、観光から体験に力点

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO62681560W2A710C2EA1000/

 

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、関西と関東のシェアは2020年度、計約3割と19年度比で半減する一方、ほかの地域は7~9ポイントの上昇が目立った。遠方から近場への行き先変更を好機とし、継続して選んでもらうための取り組みが活発になっている。

 

修学旅行は学習指導要領で「特別活動」に位置づけられる。通常、毎年実施するので景気に左右されにくく、受け入れ側にとっては地域振興策の側面がある。日本修学旅行協会(東京・中央)の抽出調査によると、19年度の1人当たりの費用は中学校で6万円、高校は10万円程度だった。高校は1割以上が海外を選んだが、国内への変更が続く可能性がある。

同協会の調査を基に都道府県別のシェア(中学・高校の合計)を算出すると、20年度の上位10自治体の顔ぶれは19年度から一変した。歴史学習の京都府(1位)や平和教育の長崎県(2位)などは底堅さを見せたが、感染者が多かった東京都や大阪府、沖縄県が圏外に。新たに山梨県(4位)など5県が入った。