不動産投資信託(REIT) 賃料収入を分配

投資家から集めた資金でオフィスビルや商業施設など複数の不動産を購入し、そこから得られる賃料収入や不動産売却益を投資家に分配する。国内では2001年に最初の銘柄が東京証券取引所に上場した。現在の上場銘柄数は約60で、時価総額の合計は16兆円にのぼる。

 

▽…REITを設立するのは主に不動産会社だ。REITそのものは購入した不動産を保有する機能しか持たず、不動産の売買や管理といった業務は不動産会社傘下の運用会社が担う。不動産会社にとってREITは不動産の有力な売り先となる。

▽…不動産会社は利益を上げるため、REITになるべく高い価格で売却しようと狙う。もっとも、運用会社はあくまでもREITの投資家の利益拡大に努める義務を負う。運用会社が親会社の利益を優先するような行為をすれば、法令違反となる恐れがある。