音声で学ぶ住宅ローン繰り上げ返済 手元に現金多少残す REINAの「マネーのとびら」第48回 住宅ローン・繰り上げ返済のコツ

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB063210W2A700C2000000

 

住宅価格が上がっていたり、NHKで6月にかけ「正直不動産」という連続ドラマが放映されたりするなど、不動産や住宅ローンへの関心が高まっています。住宅ローンは昨年11月にも取り上げましたが、それ以降、金融の世界では大きな環境変化がありました。世界的なインフレを背景に、米欧をはじめとする各国・地域の中央銀行が相次いで利上げをしていて、日本でも今後、金利が上昇するのではないかという警戒感がじわり漂い始めているのです。住宅ローンの利用者はどうしたらいいのか、米国出身のタレントREINAさんと一緒に音声で学んでいきましょう。解説はマネー報道グループ長の手塚愛実です。

 

首都圏(東京、埼玉、神奈川、千葉)の新築マンション価格は2021年度に平均6360万円となり、バブル期を上回って過去最高になりました。22年度に入っても高止まりする傾向です。一方、住宅ローンの金利は変動型で0.4~0.5%と歴史的な低水準にあり、多額の住宅ローンを借りやすい環境にあります。

ただ、今後の金利上昇リスクを考えれば、できるだけ「繰り上げ返済」をしてローンの元本を減らしておく方が安心です。特に夏のボーナスをもらったばかりのこの時期、余裕資金の一部を繰り上げ返済に充てるのは重要な選択肢です。番組では繰り上げ返済の2つのタイプとそれぞれの長所、さらに注意点について詳しく解説しました。中でも注意したいのが、繰り上げ返済の効果の大きさを実感するあまり、余裕資金ができるとすぐ繰り上げ返済に回してしまう「繰り上げ中毒」といわれる状態です。手塚グループ長は「想定外の変化に対応するため、生活費6カ月分程度のお金は手元に残して」と指摘します。