https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB219ZL0R20C22A6000000
(1)家計の金融資産、21年末に初の2000兆円超 現預金滞留
【選んだ理由】あらためて「貯蓄から資産形成へ」という言葉がニュースで取り上げられる機会が増え、学生の間でも注目度が高まっていると感じます。日本の個人金融資産は2000兆円の大台に達しましたが、現預金の割合は54%程度と圧倒的。一方で証券投資はおよそ15%にすぎず、5割を超える米国と比べて彼我の差は明らかです。裏返せば伸びしろのある成長産業であるとも言えるでしょう。折しも高校の学習指導要領が改訂され、金融教育が本格的に始まりました。資本市場の一翼を担う会社として、こうした流れに弾みをつけられたらと考えています。
(2)30代女性「M字カーブ」解消進む 2020年労働力率上昇
【選んだ理由】会社には定められたルールや福利厚生がありますが、制度が利用しやすく整備されているかということがポイントだと感じています。時代にあわせて働き方を見直し、実際に職場での利用を促し、課題があれば常に改善していくことが重要です。多様性や柔軟な働き方を尊重した風土づくりは、時代の変化にあわせて強い会社・組織をつくるための大前提でしょう。様々なバックグラウンドや価値観を認め合い、協働することで一人ひとりの能力や個性を存分に発揮することができますし、会社全体のパフォーマンス向上にもつながります。
【選んだ理由】イノベーションの波は証券界にも及んでいます。記事で取り上げられたデジタル証券は業界が進めている新たな取り組みのひとつです。資金調達を考えている企業にとっては必要な資金をスピーディーに、しかも低コストで実現できる環境が整い始めています。調達の手法は多様化が進み、市場規模も年々大きくなっていくでしょう。同時にデジタルに明るい人材は業種や業界を問わず、争奪戦の様相を呈しています。イノベーティブな試みを通じ、チャレンジングな仕事ができる点を学生の皆さんにも知っていただきたいと思います。
今後注目するニュース「リカレント」
「学び直し」「新たなスキルの獲得」などを意味するリカレントやリスキリングのニュースに注目しています。ビジネス環境の変化に適応していくには会社として学びの場を提供する必要があります。金融は高度で複雑化し、企業や個人のニーズも多様になっています。一人ひとりが「どうあるべきか」を考え、専門性を磨いていくことも重要です。
野村証券がほしい人材
野村グループが掲げる3つの企業理念に共感できる人です。すなわち、1つは「挑戦」。変化を尊重し、成長への情熱と勇気を持って挑戦を続ける人物です。2つめは「協働」。新たな価値を生み出すために多様性を尊重し、組織や立場を超えて協働する人物です。3つめは「誠実」です。高い倫理観のもと、正しい行動をとる誠実さと信念を持つ人物になります。これらを併せ持つ人材を求めています。
学生へのアドバイス
「入社前後のギャップは何ですか」「望むキャリアを歩むことができますか」とよく質問を受けます。当然ながらギャップはありますし、やりたいことも入社後に変わるものです。何事も正解を求めたくなりますが、自分の選択を正解にできるかどうかは自分次第です。与えられた役割を精いっぱい頑張ることで視野が広がり、新たにやりたいことも見えてくると思います。

中村光一(なかむら・こういち) 2010年入社。東京・山口・静岡の営業店3カ店と本社での勤務を経て、21年に現在の人材開発部採用グループへ。22年からは採用グループ長に。2児の父で、週末は家族と公園で過ごすのが息抜き。

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