港湾整備と工業団地の建設が柱で、総投資額は約120兆ドン(約7000億円)を見込む。安定収益が見込めるインフラ事業に乗り出し、事業の多角化につなげる。
複数の現地メディアが報じた。同社はこのほど、地元のフーイエン省の幹部に対し、計画中のプロジェクトを提案した。バイゴック港とホアタム工業団地の整備を計画しており、投資許可を得た後に3年間での完成を見込む。1万2000人以上の雇用創出につながるという。
ホアファットは中部のクアンガイ省に主力の鉄鋼生産設備を抱える。同社は高炉設備の拡張計画を進めており、2024年のグループの粗鋼生産能力は現行の約7割増の約1400万トンになる見通し。
ホアファットは1996年に鉄鋼事業に参入し、現在はベトナムを代表する民間企業に位置付けられている。チャン・ディン・ロン会長はかねて「永遠に鉄をつくるわけにはいかない。我々は複合企業になる必要がある」と説明。高収益が見込める不動産事業にも注力する考えを示しているほか、アルミニウム関連などの新規事業も計画している。

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