ティーガイアとカーステイ、スマホ移動販売で提携 集客増狙う

カーステイがサイトで利用者に紹介している駐車場でスマートフォン(スマホ)などを移動販売する。買い替えサイクルの長期化などで販売店への来店客が減少している傾向にあるなか、販売網を拡大し収益の補完につなげる。

出資額は数千万円とみられる。カーステイが運営する仲介サイトではキャンピングカーや駐車場などの所有者が登録し、利用者に有料で貸し出している。車中泊できる拠点は観光地など約330カ所が登録されている。

ティーガイアはカーステイの仲介する駐車場で移動販売をまず展開する。今後、事業の多角化の一環として、特産品の販売などで地域と連携した複合施設の開発も両社で検討している。

ティーガイアは住友商事のグループ会社で、携帯電話販売代理店の最大手。2022年3月期の売上高は4764億円で約9割を携帯電話の販売事業が占める。ただ、店舗に依存する販売モデルは岐路に立っている。