https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB131VZ0T10C22A6000000
QUICK資産運用研究所調べによると、2022年5月の設定額から解約額を差し引いた国内REIT型ファンドの資金流入額は400億円超と5カ月連続で流入超過となった(図表1)。21年は新型コロナウイルス感染拡大でオフィスビルや商業施設の収益悪化が懸念されたことなどから国内REIT型から資金が流出したが、22年に入ると「オミクロン型」への過度な警戒感が後退し資金が還流する動きが見られる。
5月のファンドタイプ別の騰落率では、世界的な金利上昇や景気の先行き不透明感から海外に投資するタイプは軒並みパフォーマンスが悪化したが、国内REIT型はプラスを確保した(図表2)。6月からインバウンド(訪日外国人)観光客の受け入れが約2年ぶりに再開され、ホテル需要の増加や商業施設での売り上げ拡大への期待が高まった。
国内公募の追加型株式投信(ETF、DC専用、SMA・ラップ専用を除く)のうち国内REIT型ファンドについて、純資産総額(残高)上位10本の6カ月の資金流出入と運用実績をまとめた(図表3)。残高上位3位までのファンドへの資金流入が目立った。
今後は日銀の金融政策や不動産市況など市場環境の変化によって、資金流入は伸び悩む可能性もあるので注視したい。



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