https://www.nikkei.com/article/DGKKZO61715200U2A610C2TB2000/
配信時期は明らかにしていないが、2023年以降とみられる。インターネット動画配信サービスをめぐる競争が激しくなるなかで、社会現象となったドラマの新作が利用者のつなぎ留めや呼び戻しにつながるか関心を集めている。
ファン・ドンヒョク監督が声明を出し、続編の制作を明言した。主人公のソン・ギフン(1作目のキャストはイ・ジョンジェ)やフロントマン(同イ・ビョンホン)が引き続き登場することを示唆したほか、コン・ユが演じたスーツ姿のめんこ男についても「また会えるかもしれません」としている。
イカゲームは借金を抱える人たちが賞金と生き残りをかけて奇妙なゲームに挑む物語で、21年9月に1作目を配信した。最初の4週間で累計の視聴時間が16億時間を超え、ネットフリックスの連続ドラマで最大のヒットとなった。1月にはテッド・サランドス共同最高経営責任者(CEO)が「イカゲームのユニバース(世界)は始まったばかり」と話し、続編を手がける方針を示していた。
新型コロナウイルスの影響が薄れるなかで「巣ごもり消費」の代表格だったネットフリックスは会員数の伸び悩みに直面している。3カ月間で新たに契約した人数から解約した人数を引いた「純増数」は1~3月期に20万人のマイナスに転じ、4~6月期も200万人規模の純減を見込む。株価は21年11月のピークと比べて75%下落した。
インフレで支出の見直しに拍車がかかっているほか、動画配信サービスの競争も激しさを増している。米国では毎月のように契約するサービスを切り替える人も多く、ユーザーをつなぎ留めるうえで有力作品の継続投入が欠かせなくなっている。

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