日銀は0.25%の利回りで無制限に国債を購入しているのに、0.25%より高い金利(価格は低い)で取引が成立したことは、人為的に金利を抑え込む「ひずみ」の表れとみられている。
上限を超えて市場で売却するより、日銀に売却した方が本来は有利だ。ただ今回の取引は、ディーラーが日銀から国債を借りて売ることに一定の制限があることに絡み、日銀の指し値オペを使わない判断をした売り注文が市場に一部あふれ出たとの解説がある。
市場には、あえて売りを出したのは、日銀の姿勢を試す動きとの臆測も出ている。上限を超える水準で取引が成立したのを受け、日銀は臨時の国債買い入れオペを14日に実施すると発表した。
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