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マイナス金利、日本だけ 欧州は8年ぶり脱却 強まる円安圧力

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO61599780Q2A610C2MM8000/

 

欧州の国債利回りは欧州中央銀行(ECB)などの利上げ観測を背景に上昇(価格は下落)し、年限が2年以上の長期金利では、およそ8年ぶりにマイナス金利(総合2面きょうのことば)がなくなった。金融緩和を維持する日本は長期金利で唯一のマイナスとなり、円はほとんどの通貨に対して下落している。

 

金利がなお「水没」しているのは日本だけで、8日時点の2年債利回りはマイナス0.07%だ。日銀はイールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)で10年債利回りを人為的に0.25%程度以下に抑えている。海外に比べ物価上昇率が低く、景気も弱いため緩和の手を緩められない。海外との金利差は開く一方になっている。

一般的に金利が低い国の通貨は、金利の高い通貨より下落しやすい。高い金利の国に資金を置いて運用する需要が強まるためだ。円相場は9日に1ドル=134円台半ばと02年2月以来の円安・ドル高水準をつけた。

135円20銭より円安となれば、1998年の金融危機時以来の水準となる。「米国景気は強く金利差はさらに広がる。円安は経済実態に沿っており、下げ止まるメドが見えない」(クレディ・アグリコル銀行の斎藤裕司・外国為替部長)との声が増えている。