https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF096C90Z00C22A6000000
積水ハウスは9日、戸建て住宅を手掛ける米チェスマー・グループ傘下の事業会社など4社を買収すると発表した。買収額は約5億1400万ドル(約690億円)。米国では人口が依然として増えており、住宅需要が旺盛だ。海外事業のけん引役とする。
同様に海外での戸建て事業を強化する大和ハウス工業の米国における供給戸数は、21年度で約4500戸。積水ハウスの米国での戸建て住宅の年間供給能力は今回の買収によって5500戸程度になり、大和ハウスを上回る公算が大きい。今後は25年度までに米国で7000戸、オーストラリアなどを含む海外全体で1万戸を目指す。大和ハウスも26年度までに米国で1万戸の供給を目指しており、日系ハウスメーカーの米国でのシェア獲得競争が激化しそうだ。
積水ハウスが同日発表した22年2~4月期の連結純利益は前年同期比59%増の574億円だった。同期間で過去最高益だった。連結売上高も22%増の7436億円と、同じく過去最高だった。国内で主力の戸建て住宅事業や賃貸住宅事業が堅調だったほか、海外事業の売上高が前年同期比で2倍以上に急拡大したことが寄与した。


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