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世界の個人資産、21年末に過去最高530兆ドル  株式と実物資産がけん引

ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)が9日発表した世界の個人資産に関する調査によると、金融資産と実物資産を合わせた資産の総額は2021年末に530兆ドル(約6京円)だった。米国を中心とする株価の上昇が資産価値を押し上げ、資産総額は過去最高となった。

新型コロナウイルス禍からの回復への期待や緩和的な金融環境を受け、21年は米S&P500種株価指数が3割上昇。個人が保有する株式の価値が膨らみ、金融資産が11%増えた。

不動産や美術品、時計などの実物資産も20年末比で9%伸びた。各国の中央銀行が金融引き締めに動いており、22年も同じ状況が続くか不透明感がある。