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三和HD社長「M&A投資、2.5倍に積み増しも」北米照準

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC03BDM0T00C22A6000000

 

三和ホールディングス(HD)の高山靖司社長は日本経済新聞の取材で、2025年3月期までの中期経営計画で掲げたM&A(合併・買収)への投資額(200億円)を2.5倍の500億円に積み増す可能性を明らかにした。

 

米州事業は住宅用のシャッターなどの需要が旺盛で、22年3月期の売上高は前の期比20%近い伸びとなった。

 

米国では21年4月に防火扉の米ワンドアコーポレーションを買収した。防犯効果のある付加価値の高いシャッターの需要が好調で成長ドライバーとなっている。米国事業の23年3月期の伸び率はエリア別で最も高い水準で、連結売上高の3割を占める。約5割を占めている日本に次いで多い。

22年3月期の連結最終利益は前の期比7%増の228億円と過去最高を更新した。鋼材など材料価格が高騰したが、「米国で販売価格への転嫁が遅れずに進んだ」(高山社長)ことが大きい。

米国事業は住宅向けの比率も高く、代理店を通じた販売が多い。大型オフィスなど再開発案件が多く受注から販売までのリードタイムが長い日本に比べて価格転嫁が進みやすい。直近の米国の製品価格は「21年初に比べて約2倍になった」(同)とする。