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トヨタ系部品7社研究開発費、初の1兆円台 23年3月期

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFD223GA0S2A520C2000000

 

主に車の電動化や自動運転、「脱炭素」の分野に充てる。半導体不足や原材料の高騰に直面しているが、先行投資にも力を入れ中長期の成長を目指す。

 

7社はデンソーアイシン豊田自動織機ジェイテクトトヨタ紡織豊田合成愛知製鋼。研究開発費は計1兆100億円でデンソー、アイシン、豊田自動織機、豊田合成の4社が最高を見込む。今期はトヨタも1%増の1兆1300億円で過去最高とする計画だ。

半面、設備投資は計9891億円と前期より16%増えるが19年3月期のピーク(1兆1248億円)より1割少ない。合計額は3年連続で研究開発費が設備投資を上回る見込みになる。過去最高の設備投資を見込んでいるのは豊田織機、トヨタ紡織の2社。トヨタも4%増やして1兆4千億円を予定しているが過去最高にはとどかない。

投資の重心が研究開発に傾くことについてジェイテクトは「電動化と自動運転への対応が求められ、これまで以上に研究すべき技術領域が広がっている」と説明する。