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令和なコトバ「空中族」 タワマン高層階を移り住む人々

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD26D090W2A520C2000000

 

まず、以前紹介した「タワマン文学」でも語られる、タワマン生活をめぐる都市伝説について。例えば炊飯は、気圧が多少低い上層階でも問題なし。バルミューダだろうが、タイガーだろうが、おいしく炊けるという。

子どもが大きいせいか住人同士のマウント合戦に巻き込まれたこともないというが、悩まされているのが喫煙場所。家族全員、換気扇の下で喫煙していたが、ベランダの排気口からご近所に臭いがもれ、ある日玄関ドアにクレームの張り紙が! 1日数回、隣接するモールにある喫煙所まで、着替えて出かけるのが日課になり、高層階だけに、たばこを1本吸うのに20~30分かかることもあるそうだ。

空中族」だ。5~6年前から聞くようになった言葉だが、ここ数年はとくにタワマンが大人気で中古価格も高騰。購入価格より高い値段で売却することも可能になり、高層階から別の高層階へ買い替える空中族が増えているらしい。

不動産業界にも精通するファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんが話す。「空中族というと、高層階から高層階へ移動するイメージが強いですが、広さ、立地、階層の高さ、設備など住環境のグレードアップを目指す人も多いです」