200万本近かった20年に比べ全体の却下件数は減少したもののプライバシー侵害を理由に配信を拒んだアプリは1.6倍に急増した。
アップルは21年に新規配信の申請があったアプリのうち、83万5000本強にバグ(欠陥)が見つかるなど何らかの問題があったとして配信を拒んだ。アップデート(更新)を試みようとした既存アプリについても約80万5000本の申請を拒否し、アプリストアから削除するなどの措置を取ったという。
アップルは21年に配信申請のあったアプリの総数を開示していないが、過去には審査したアプリの40%前後について配信を却下していると明らかにしている。同社のアプリストア上で配信中のアプリは常時約200万種類とされ、これに匹敵する数のアプリが毎年配信を拒まれたり削除されたりしていることになる。
アップルが21年にアプリ審査を通らなかった理由としてあげた中で最も多かったのが「プライバシー侵害」で34万3000本強だった。必要性の低い個人情報の提供をユーザーに求めたり、収集済みのデータの取り扱いを誤ったりした場合などが該当する。
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