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世界のオフィス賃料、6都市で上昇 東京は下落幅拡大

2022年4月時点のオフィスビル賃料を半年前と比べたところ、ソウルや上海、ニューヨークなど6都市で上昇した。東京は0.8%の下落で前回調査から下落幅が拡大した。

調査は毎年4月と10月に実施している。アジアや欧米の14都市で不動産鑑定士が新築のオフィスビルの契約賃料などを調べて指数化する。

オフィス賃料は4割にあたる6都市で上昇した。下落した都市は前回調査(10都市)から6都市に減った。新型コロナウイルスのワクチン接種の普及で経済活動の正常化が進み、世界のオフィス市場に回復の兆しが見えている。

上昇率が最も高かったのはソウルで、医薬品メーカーなどを中心にオフィス需要が堅調だった。ニューヨークは0.8%の上昇で、プラスに転じた。銀行やIT(情報技術)大手が好立地の高額物件を探し求める動きが相次いだ。