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グローバル化の曲がり角 供給網、「ダブル」で備える 伊藤忠商事社長 石井敬太氏

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO61182400X20C22A5TCS000/

 

西側とロシア、中国との「新冷戦」に各国や企業が身構え、人やモノの自由な移動が停滞する懸念が高まっている。さらなる分断に備え、乗り越える知恵はあるのか。異なる分野の第一人者に聞いた。

 

ロシアのウクライナ侵攻で時計の針が一気に20年前、30年前に戻ってしまった。以前から米中対立の激化など世界の抱える不協和音は徐々に大きくなっていたが、ウクライナの事態のもたらしたショックは桁違いだ。

 

日本にとっては中国とどう向き合うかも大きな課題だ。いわゆる人権問題や知的財産の不正取得については厳しく対応しないといけないが、中国全体を世界経済から排除するのは難しいし、実際にそうした時の衝撃はロシアの比ではない。米中二大国の間に立つミドルパワーとして、中国を世界につなぎ留める役割を日本政府や日本企業は果たすべきだ。