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4月の首都圏マンション発売戸数、2カ月ぶり増 23区中心に供給増

前年同月比で2カ月ぶりに増加した。東京五輪・パラリンピックの選手村として使われた大型マンション「晴海フラッグ」の販売が好調に推移するなど、東京23区を中心に供給戸数が増えた。

発売戸数は東京23区が前年同月比22.2%増だった。神奈川県(16.0%増)や埼玉県(51.1%増)、千葉県(96.1%増)も増加した。一方、東京23区以外の東京都内は75.4%減と落ち込んだ。

首都圏の発売戸数に対する初月契約率は前年同月比6.0ポイント上昇の79.6%と、好調とされる70%台を維持した。

1戸あたりの平均価格は前年同月比1473万円(19.0%)低い6291万円、1平方メートルあたりの単価は同18万8000円(16.7%)低い93万7000円と、それぞれ4カ月ぶりに低下した。平均価格は神奈川県以外の地域で低下した。

翌月に繰り越した販売在庫数は4月末時点で5475戸と、3月末から406戸減少した。5月の発売戸数は2500戸程度(2021年5月実績は2578戸)を見込む。

近畿圏の4月の発売戸数は前年同月比5.0%増の1148戸だった。1戸あたりの平均価格は3983万円と前年同月から1373万円(25.6%)低下した。5月の発売戸数は1100戸程度(21年5月実績は1321戸)を見込む。