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台湾有事に軍事関与 日米首脳会見でバイデン氏明言 共同声明、中国抑止へ協力

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO61055320U2A520C2MM8000/

 

中国を念頭に抑止力強化へ協力するとの日米共同声明(総合2面きょうのことば)を発表した。バイデン氏は共同記者会見で台湾有事の際は米国が軍事的に関与すると明言した。首相は防衛費を大幅増額する意向を示した。

 

首相はバイデン氏が打ち出した「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」への参加を伝えた。

バイデン氏は記者会見で中国が台湾に侵攻した場合に米国が軍事的に関与する意思があるかと問われ、「はい。それが我々の約束だ」と答えた。歴代政権は中国が台湾へ武力行使した場合の対応を明確にしない「あいまい戦略」をとってきた。

米国は「中国本土と台湾は不可分」という中国の立場に異を唱えない一方、台湾の安全保障に関与する「一つの中国」政策を掲げる。バイデン氏は「我々の台湾政策は全く変わっていない。台湾海峡の平和と安定を支持し、一方的な現状変更がないように引き続き関与していく」と説明した。

北朝鮮に関して日米韓で協力すると一致した。核・ミサイル開発に深刻な懸念を共有した。バイデン氏は国連安全保障理事会が改革された場合、日本の常任理事国入りを支持すると約束した。

経済面でも対中国の内容が目立った。7月に経済版の「2プラス2」閣僚協議を初開催することで合意した。