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コロナ下で利用多いアプリ ペイペイ2位、スマホ決済躍進 フェイスブックは後退

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO61016150S2A520C2TL9000/

 

21年度の利用者数で2位になったのが、QRコード決済最大手のペイペイだった。19年度(9位)から4割近く利用者を増やした。18年度に100億円を還元するなど大型キャンペーンを相次ぎ打ち出し、利用者を大きく増やしていた。

キャンペーン終了後も利用者が離れず、コロナ下で利用を伸ばした。楽天グループの「楽天ペイ」やNTTドコモのd払いも順位を上げた。

LINEは変わらず首位だが、19年度から利用者数が約2%減った。フェイスブックも5位から10位に順位を下げた。コロナ下でオンライン対話は増えたが、ツール間の競争が厳しくなった。

3位に入ったSNS(交流サイト)の「インスタグラム」(19年度は6位)や「ツイッター」のメッセージ機能でやりとりする人も多い。LINEは21年3月、国内利用者の個人データを中国の関連会社からアクセスできる状態にしていたことが発覚した。情報管理体制について利用者の不安を招いた可能性もある。

料理宅配サービスも単身者の多い20代で伸びた。「ウーバーイーツ」は2倍以上になり、2位だった。スマホで注文や決済ができ、配達員の位置を把握できる利便性が支持を広げた。

60代でフリマアプリ「メルカリ」がコロナ前から7割近く伸びた。新型コロナで外出できない時間を利用したり、子どもの独立を契機にしたりして、家財を整理しながら小遣いを得られる点が受けたようだ。

40代の増加率で首位の「マイナポイント」は、マイナンバーカードを取得したり交付申請したりした人が電子マネーを得られる。決済サービスで利用した金額の25%(上限5000円分)のポイントが還元されるため、利用が広がった。