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ビットコイン急落、ピークの半値以下に 一時10カ月ぶり3万ドル割れ

米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが景気を冷やすとの見方が強まり、資金が流出した。

欧州取引所のビットスタンプによると、3万ドルを下回るのは21年7月以来およそ10カ月ぶりとなる。米政策金利の引き上げ加速や量的引き締め(QT)の開始決定で市場の流動性が下がるとの懸念が強まり、リスク資産とされるビットコインの価格が下落した。イーサリアムやリップル、ドージコインといったアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)も下がる場面があった。

ビットコインには個人投資家に加え、21年ごろから機関投資家の参入が目立ち、同様にリスク資産とされる株式との連動性が強まっている。ビットコインを売却しても「利回りが上昇(価格が下落)している債券は買いづらい。ひとまず現金化するのではないか」(マネックス証券の大槻奈那チーフ・アナリスト)との見方がある。