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NFT、投機から実用へ ネット上で名刺やレンタル メタバース見据え参入も

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO60599340Z00C22A5EE9000/

 

インターネット上での名刺やNFTのレンタルサービスも登場。値上がりを狙った投機の収集から、デジタル証明など実用の段階に移りつつある。巨大な仮想空間「メタバース」の拡大を見据え、国内外の企業参入も増えそうだ。

 

NFTはこれまで「買えば上がるから保有する」という投機の要素が強かった。投機は長続きせず、21年3月に3億円強で落札された米ツイッターの共同創業者ジャック・ドーシー氏の初ツイートのNFTは22年4月の競売では100万円未満の値しかつかなかった。

情報サイト「ノンファンジブル・ドットコム」によれば、NFTの平均販売価格は今年3月に過去最高の7911ドルをつけたが、仮想通貨の値下がりに引きずられて4月は1000ドルを割る日もあった。5月に入って回復傾向にあるが、世界の投機熱は冷めつつある。

米投資銀行ジェフリーズによれば、NFTの市場規模は25年に800億ドル(10兆4000億円)と22年予想比で2.3倍になる見通し。今後は値上がりを期待した投機対象から実用化の段階に移れるかが市場拡大の鍵を握る。