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ヒューリックなど、心斎橋で高層ビル 事業費700億円強

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC069VN0W2A500C2000000

 

総事業費は700億~800億円を見込む。利便性の高い一等地の再開発を通じて、新型コロナウイルス収束後に回復が期待される訪日観光客もにらんで街のにぎわいを創出する。

 

再開発するのは御堂筋や長堀通りに面した心斎橋の交差点の一角。心斎橋駅に直結し、フランスの高級ブランドのルイ・ヴィトンなどが入居していた「心斎橋プラザビル」など4棟をヒューリックが17年に取得。同社は単独事業でなく地域に強みを持つ竹中工務店のほか、JR西日本不動産開発やパルコの計4社で再開発することにした。

 

ヒューリックは全国の主要都市で再開発を進めており、東京・銀座では中央通り沿いに高級旅館「ふふ東京銀座(仮称)」を含めた複合ビルを建設する。同じく中央通り沿いにある商業施設「銀座コアビル」の敷地や建物の一部をこのほど取得。500億円強を投じ、27年ごろに12階建ての複合施設を完成させる。

前田隆也社長は心斎橋での再開発について「東京では銀座4丁目の交差点に匹敵する好立地で、国内外の観光客らの利用を期待する」と話す。同社は足元のビル運営で耐震性を強化し、再生可能エネルギー由来の電力を使うなど脱炭素にも対応している。企業や来街者に寄り添った施設開発を進め、競争力の高い街づくりにつなげる。