国内で開催された大会だったのでテレビの放映時間も長く、多くの人々がパラリンピックに触れることができたし、障害者の方々の素晴らしいパフォーマンスとその裏に隠された並々ならぬ努力に大きな感動をもらった。一部の小学校では授業で観戦されていたのも良かった。子供のころから、障害者の方々が頑張っておられる姿を目の当りにすることは大変良い事だと思う。
当社は東京・日本橋で、障害者の方々がロボットを使って遠隔地からカフェの店舗スタッフを務める「分身ロボットカフェ」を応援させていただいているが、そこを経営しているオリィ研究所の吉藤所長に「パラリンピックが開かれて良かったですね」と話したら、「障害者にとってパラリンピックの会場は恵まれていて、それに比べ街中で移動したり生活するのは大変なことなんですよ」と言われた。
さて当社のつくっている街は障害者の方に優しい街になっているのだろうか? 急に心配になって、パラリンピアンゴールドメダリストの大日方さんに相談にいった。すると大日方さんに「菰田さん、まずこれを見てください」と言われて、入室のためのカードリーダーのところへ連れて行かれた。大日方さんの勤めているオフィスは当社のビルに在ったが、何と車イスに座ったままではカードリーダーに届かない。自分たちの創っている街がいかに健常者目線であったかを痛感させられた。「誰にでも優しい街づくり」。肝に銘じなければならない。
コメントをお書きください