https://www.nikkei.com/article/DGXZQOJC205IV0Q2A420C2000000
「天神ビッグバン」と「博多コネクティッド」で、天神交差点と博多駅をそれぞれ中心にした半径約500メートルのエリアについて規制を緩和し、ビルの建て替えを促す。企業・ホテルの誘致や新たな雇用の創出、市民のための公共空間の確保を目指す。
福岡市では福岡空港を発着する航空機が市街地上空を通過するため、航空法で建物の高さが制限されてきた。国家戦略特区を活用して14年に規制が緩和されたことを受け、まずは天神ビッグバンを始動した。市独自の容積率緩和策も組み合わせ、再開発による大型ビルを建設しやすくした。
天神ビッグバンによる規制緩和を受け、最初に完成したのが「天神ビジネスセンター」だ。当初は地上16階建て(高さ約76メートル)を予定していたが、緩和により19階建て(89メートル)に引き上げた。
同ビルは地場不動産大手の福岡地所(福岡市)が建築主で、NECやボストンコンサルティンググループ、ジャパネットホールディングスなどが入居した。積水ハウスなどが手掛ける大名小学校跡の「福岡大名ガーデンシティ」は地上25階建て(高さ111メートル)になる予定で、高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン」が九州で初めて開業する。
博多コネクティッドでは西日本シティ銀行本店ビルの建て替えなどが進む。JR九州は博多駅南側の在来線上に複合ビルの建設を計画しているほか、同駅筑紫口近くの福岡県福岡東総合庁舎跡地に地上12階建てのオフィスビルを整備している。
コメントをお書きください