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クリアルの横田社長「不動産投資のDX進める」

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC12B650S2A410C2000000

 

――事業の内容と強みを教えてください。

「1口1万円からネットで個人が投資できる不動産クラウドファンディングを提供している。アプリを使って物件の概要や運営事業者のインタビュー、投資に対するリスクの考え方などを開示している」

「アプリから投資や不動産の状況を確認でき、不動産投資のデジタルトランスフォーメーション(DX)を進めることができる。また、当社にはシステム開発と不動産の商品開発、マーケティングチームがいて一貫したサービスを提供できる」

――今後どのような事業戦略をとりますか。

「扱う物件と投資家数を増やしていきたい。ファンド組成のために投資家から調達した総額は、2022年3月期が前の期比約8割増の71億円だった。これを25年3月期には300億円に伸ばしたい。不動産投資分野でクラウドファンディングは始まったばかりで、市場は開拓の余地が大きいと考えている」

――徳山明成会長と資産管理会社、その親族で株式の6割超を保有しています。上場後はどう変化しますか。

「徳山会長は創業者だが、上場後の株式保有比率は5割未満に減る」

――上場で調達する資金の使い道は。

「社債の金利負担を軽減するために、社債の償還資金として使う。また、新規のクラウドファンディングの組成資金にしたい。株主還元についてはまずはエンジニアなどの採用や広告に集中し、中長期的な利益のバランスをみて実施していきたい」